夜間の施設内を見回る看護師のイメージ
ナース時評|看護師の働き方

今週のナース時評 2026-10-03|辞めたい理由を「夜勤」まで小さくしてみる

「もう辞めたい」と思う夜勤明けに、退職届より先に開いてほしいのは、直近の勤務表です。

公開日:2026年10月3日

この記事の結論(カルテ)

  • 「辞めたい」を、何が続くとつらいのかまで具体化する。
  • 夜勤がつらいなら、回数・連続勤務・休み方のどこに負担があるかを見る。
  • 変えたい条件を一つ決めてから、異動や勤務形態の相談へ進む。

問診室:「もう無理」の中身を、ひとつずつ見る

夜勤明けの帰り道。「看護師を辞めたい」と思う日があります。次の勤務のことを考えるだけで、気持ちが重くなる。

そのときに、仕事の全部を一度に決めなくても大丈夫です。つらさの中心が夜勤なのか、部署の業務なのか、人間関係なのかで、探す道は変わります。今日は「夜勤がつらい」を例に、変えたい条件を一つ見つけます。

回診①:勤務表のどこを見るか

夜勤そのものが合わないのか。それとも、夜勤の回数や間隔、夜勤明けのあとに休めないことがつらいのか。ここを分けるだけで、相談の言葉が変わります。

直近の勤務表を見て、特につらかった日へ印を付けてみてください。夜勤が続いた週、休みが短く感じた週、日勤との切り替えが重かった週。記憶だけで振り返るより、「いつ」が見えやすくなります。

見る場所:「夜勤がある」ことと、「この組み方で続く」ことを分けて考えられるか。

回診②:変えたい条件を一つに絞る

「この職場を辞めたい」だけでは、次の職場でも何を避けたいのかが伝わりません。たとえば「夜勤を減らしたい」「夜勤の間隔を空けたい」「夜勤のない部署を検討したい」。自分の希望を一文にすると、相談先を選びやすくなります。

今の職場で調整できる可能性があるなら、部署異動を相談するときの準備が参考になります。勤務形態そのものを変えたいなら、パート・派遣・単発の違いを先に見て、収入や社会保険も含めて比べてください。

見る場所:次の選択肢に求める条件を、職場名ではなく一文で書けるか。

回診③:求人票だけで「楽そう」と決めない

「夜勤なし」と書かれていても、その職場の忙しさや責任の持ち方までは分かりません。病棟を離れる場合も、訪問看護、デイサービス、クリニックでは仕事の進み方が違います。

候補が出てきたら、職場ごとの違いを確認し、見学や面談で勤務の流れを聞いてください。できる範囲で現場を見てから決める方法は、次の職場を下見する記事にもまとめています。

見る場所:夜勤の有無だけでなく、一日の仕事と相談できる相手が見えるか。

本日の処方箋:勤務表に印を一つ付ける

今日やることは一つです。直近の勤務表で、いちばんしんどかった日に印を付け、横に理由を一言だけ書く。「夜勤が続いた」「休めなかった」「この業務が重かった」。その一言が、異動や働き方の相談を始める材料になります。

働き方の選択肢をまとめて見たいときは、「辞める」と「続ける」の間にある道から読めます。

よくある質問

夜勤を減らしたいと相談すると、退職するしかありませんか?

職場の人員配置や就業規則によって、取れる方法は異なります。まず希望する条件を整理し、勤務調整や部署異動が可能かを職場へ確認してください。

夜勤のない職場なら、負担は軽くなりますか?

夜勤がなくても、仕事内容や通勤、収入など別の負担があります。求人票だけで決めず、見学や面談で一日の流れと相談体制を確かめてください。

勤務条件や制度は職場ごとに異なります。就業規則と勤務先の窓口で確認してください。体調についての個別の医療判断は、医療機関に相談してください。